ふみぃ~.何だか虚しい・・・
WIRED MAGAZINEに“The Untold Story: How the iPhone Blew Up the Wireless Industry”(Google翻訳)というiPhone開発秘話が掲載されていました.

Cult of MacMac Rumorsでも紹介されていて,内容としてはiPhoneプロジェクトの歴史や通信業界に与えた影響,iPhoneの登場によってメーカーがキャリアではなくユーザに直接アピールできる製品をこぞって作るようになっている様子が語られています.

物語は2006年の秋から始まっていて,この時点ではiPhoneのプロトタイプがダメダメな状態で,Jobs氏が“We don't have a product yet.”(私達はまだ自分たちの製品を手にしていない)とこぼしたそうです.
数ヶ月後にMacworld Expoでの発表が控えているにもかかわらず...
しかし,Jobs氏の嘆きがスタッフに気合いを入れるのは間違いないわけで,Macworld Expoの数週間前の2006年12月中旬,Cingular(現在のAT&T)の社長Stan Sigman氏がLas VegasのFour SeasonsホテルのスイートルームでiPhoneの輝くスクリーン,パワフルなブラウザを見せられて“the best device I have ever seen.”と呼ばせてしまうまでになったわけです.

もともとJobs氏が携帯電話を開発しようと思い立ったのは,最初のiPodをリリースした2002年にさかのぼるのですが,様々な障害があったため実現には至りませんでした.
2004年の夏には公にApple Phoneの製造を否定しましたが,既にMotorolaと組んで携帯電話業界に参画しようと思っていたらしく,2005年の9月にMotorolaから初のiPod携帯,ROKRを発表します.

しかし,ご存じの通りROKRは失敗に終わるわけですが,Jobs氏は既に2005年の2月の時点でCingularとMotorola抜きの提携を協議していて,独自の携帯電話を実現しようと思っていました.
これには背景があって,Appleのハードウェアエンジニアが約1年ぐらいタッチスクリーン技術の開発にあたっていたことや(しかもiPhoneのためではなくTablet PCのためです!),携帯電話とコンピュータ,iPodの機能を融合できるだけのパワーを持ったARM11チップがリリースされたことなどが開発に踏み切るきっかけになったようです.

そのあとにも,Mac OS XをiPhone用に書き直して1/10のサイズに縮小した話や,電磁波の影響を抑えるために苦労した話とか,iPhoneの開発には1億5,000万ドルつぎ込まれたとかが書かれています.

それと,iPhoneのコードネームの話も載っています.
当然,iPhoneの開発は極秘事項だったわけですが,内部的にはP2というプロジェクトとして知られていて,P2というのは“Purple 2”の略だそうです.
それとは別に“Purple 1”と呼ばれたiPod Phoneのプロジェクトもあったのですが,これはボツになったとも書いてあります.

この記事を読んで,たとえAppleでもコンピュータメーカーが携帯電話を作るのは並大抵の苦労ではないということがよく分かりますし,逆にコンピュータメーカーだったからこそiPhoneのような規格外の携帯が実現できたのかもしれないなぁ...と改めて思いました.
そのうちWIREDの日本語版も出るかもしれませんが,とても興味深い話なので読んでみてはいかがでしょう.

<追記(2008/1/12)>
Apple Brothersのabroさんがストーリーのタイムラインをまとめておられます.
それと,マクさんのところにもAppleInsiderに載った部分の訳があるそうです.
あとは流石に全部じゃないですが(ちょっと期待してたりしたのに...),シローさんのmaclalalaで,私にとっても興味深かったところ2ヶ所を訳してくださっています.
Date:2008/01/11(Fri) 04:53:06
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