ふみぃ~.何だか虚しい・・・
現時点で日本のApp Storeでも入手可能な電子書籍は新聞やチラシなども含めてITmediaにまとめてあって,興味のある方にはとっても重宝します.

でも,電子書籍に関して個人的に興味があるのは何度かここでも書いてる「コンテンツの化石化」に関係する話.
最近見かけた記事で面白かったのは,Life is beautifulさんの「電子出版に関する一考察:コンテンツのガラパゴス化の危機」と,この記事への言及もあるDrift Diary XIIIさんの「iPad版マガストアを使ってみて思った事」です.

要点をまとめるとこんな感じ.

Life is beautiful
今の電子書籍販売はフォーマットのオープン化に逆行するビジネスモデル
テキスト中心のコンテンツならEPUBフォーマットでとにかく早く普及することを目指す
マルチメディア化したいならHTML5+CSS3にJavaScriptでアプリを作成する

Drift Diary XIII
一番致命的なのはアプリの安定度
iBooksのような細部へのこだわりはさておき,最低限必要な読書機能の作り込みが弱い
このアプリ形式のプラットフォームがメンテナンスされ続けるのか安心できない
とはいえコンテンツによっては流行るのかも

詳しくは元ネタを読んでいただいた方が良いと思いますが,この傾向は日本だけではなくて,米国でも電子媒体の雑誌のほとんどがiBookstore経由ではなくアプリ形式で配布されています.
先日リリースされたiPad版のWired誌もアプリ形式で配布され最初の24時間で24,000部も販売されたらしく,これはこれですごい数だと思います(参考記事).
フォーマットに関しては詳しくは分かりませんが,当初FlashとAIRを使う予定だったのがAppleの新しいルールに合わせて変更されたそうですけど,最終的にAdobeの協力で出来上がったらしいですし,かなりリッチなコンテンツなのでオープンフォーマットではないような感じです.

雑誌はそれ以外の書籍とはメインで見せるコンポーネントが違うという考え方もあるかもしれませんし,書籍自体が消耗品だと割り切れば良いのかもしれませんが,Drift Diary XIIIさんのところにも書いてあるように10年後もちゃんと読めるのかどうかは良く分からないような気がします.

EPUBがもっと賢くなって,パブリッシャの要求に応えるようなコンテンツの入れ物として相応しいものになったり,Appleが顧客情報を提供してくれるようになれば事態は改善するんでしょうか.
それとも,そのような状況になっても日本だけは相変わらず囲い込みが続くのでしょうか.

まぁ,このことが気になってるのは確かですけど,一番気になってるのは,音楽はiTunesで一元管理してジャンルや作者別に整理できるのに,書籍では本棚に相当するアプリも別々に存在して,ライブラリが収束するどころがどんどん発散していきそうなことなのかもしれませんけど.

こんな感じでいろんなコンテンツを思い通りに自分の本棚に並べられるようになれば良いのに・・・
Date:2010/05/31(Mon) 06:19:37
iPad | Edit | Comment:2 | Trackback:0
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2010/06/01(Tue) 00:25:35 | URL | - #[ Edit ]
お礼を書くのを忘れてました.
いつもありがとうございます.
助かります.
2010/06/02(Wed) 11:41:29 | URL | Double KO #ax4px7aw[ Edit ]
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