iPadに搭載されたAppleのA4プロセッサを巡っては,発表当初からいろんな推測や様々な手法を使った解析が行われて,最初はARM Cortex-A9 CPUとARMのMali GPUを組み合わせたすごいプロセッサという話から始まって,Ars Technicaの記事でプロセッサの専門家の解析結果によると普通にARMのCortex-A8 CPUとImagination TechnologiesのPowerVR SGX GPUが組み合わされているという話になり,その後で何故だかPowerPCのPower Architectureが使われている可能性が高いという話も出てきたりしていました.
先日のWWDC 2010の基調講演では,iPhone 4にもApple A4プロセッサが搭載されることが正式に発表されましたが,あらためてその正体に迫るレポートがUnited Business Mediaの傘下にあるUBM TechInsightsから発表されたそうです(PDF資料).
これによると,Apple A4とSamsungが作っているS5PC110A01というプロセッサのコアの部分は極めて似ていることが明らかになったそうです.
これが両プロセッサの分解写真の比較.

(From UBM TechInsights)
四角で囲まれた部分がARM Coreのパターンで,両者が酷似していることが分かります.
この部分を拡大して向きを合わせると・・・
先日のWWDC 2010の基調講演では,iPhone 4にもApple A4プロセッサが搭載されることが正式に発表されましたが,あらためてその正体に迫るレポートがUnited Business Mediaの傘下にあるUBM TechInsightsから発表されたそうです(PDF資料).
これによると,Apple A4とSamsungが作っているS5PC110A01というプロセッサのコアの部分は極めて似ていることが明らかになったそうです.
これが両プロセッサの分解写真の比較.

(From UBM TechInsights)
四角で囲まれた部分がARM Coreのパターンで,両者が酷似していることが分かります.
この部分を拡大して向きを合わせると・・・

(From UBM TechInsights)
両者は一見しただけでは違いが分からないほど似ていて,このことが全く同一であることを示すものではないものの,パターンだけでなく,いずれのプロセッサも45nmプロセスで1GHzで動作し,ARM Cortex-A8が採用されているという共通点を有していることから,これまでいわれていたようにA4プロセッサはAppleがSamsungに設計を委託した,あるいは共同で設計したものだということを示唆すると考えられるそうです.
UBM TechInsightsのレポートの結論は,もう少し積極的に2つのプロセッサのコアは同一であると断言してあって,A4プロセッサのL2キャッシュがこれまでいわれていた640KBではなく512KBだとも書いています.
そして,S5PC110A01の方にはGPUとしてPowerVR SGX 3-Dが統合されているとも.
EE Times Japanによると,このS5PC110A01はSamsungのGalaxy Sというスマートフォンに内蔵されており,OSにはGoogleのAndroid 2.1が載っているそうです.
iPhone 4のCPUがApple A4で,Galaxy SのCPUがS5PC110A01.
OSはiPhone 4がiOS 4であるのに対してS5PC110A01は一世代前のAndroid 2.1ですが,ほぼ同等のプロセッサに異なるOSを組み合わせたときの良い比較対象になると思われます.
また,Engadget 日本語版が伝えているように,SamsungはGalaxy Sに搭載されている液晶,SuperAMOLEDの方がiPhone 4のRetinaディスプレイよりも優れていると主張していたりもします.
ちょっと先の話ですが,日本ではdocomoがGalaxy Sを今秋から提供するそうなので,店頭で触れるようになったらパフォーマンスや操作性,液晶の視野角やコントラスト比,色再現率などを比較してみるには持って来いかもしれません.
(via:Hardmac.com)
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