ふみぃ~.何だか虚しい・・・
短い言葉なんですけど,偉大なミュージシャンからiOSデバイスとJobs氏への賛辞が贈られたそうです.

そのミュージシャンとはStevie Wonder氏で,ご存知のとおり彼は生後すぐに未熟児網膜症で視力を失いました.
その彼が,先週末Los Angelesのクラブで開かれたスペシャルイベントで,曲をアドリブで披露している合間に少し時間をとって,iOSデバイスのアクセシビリティに関してオーディエンスに語りかけたそうです.



その時の模様は上の動画で4:38あたりから.
病気を患っているJobs氏を気遣い,彼と彼の企業が世界をいたわり世界を動かす精神を持ってアクセシビリティのために技術を駆使してくれたことを讃えています.
“There's nothing on the iPhone or iPad that you can do that I can't do.”

動画を見ていただくと分かるように,この中でStevie Wonder氏は「あなたがiPhoneやiPadを使ってできることで,私にできないことは何一つない」と言ってます.
「何一つない」とまで言い切れるのは,これらのデバイスが単にアクセシビリティを提供しているだけでなく,彼に心強さのようなものを与えているからのように思えます.
これらのデバイスを手にする限りにおいて,ディサビリティの有無とは関係なく「同じ」だと実感できるのかもしれません.

iOSデバイスだけでなく,Macにもアクセシビリティ機能は追加のコストを必要とせず当たり前のように組み込まれていて,Appleがアクセシビリティに取り組んでいることは,同社の「アクセシビリティ」というページにまとめてあります.
ここにも書いてあるように,実はデバイスへの機能搭載だけでなく,Apple Storeのスタッフへの教育にまで力を入れていたりもします.

“The Computer For the Rest of Us.”

Macを創った時の根底に流れる有名なこの言葉も,本当はこういうことまで含んでいたりするのではないかといつも思います.
コンピュータのスキルを問わず,年齢を問わず,性別を問わず,(ビジネスなので難しいところですが)出来れば経済的な背景を問わず.
Appleは誰一人として取り残したりしない,たとえ身体的なディサビリティを抱えていても...

以前はポルシェに喩えられたりしたMacも,そのあとで登場し使いやすさでシニア層にも受け入れたれたiPadも,使う人にライフスタイルを変えたと言わしめることの多いiPhoneも,人にとても優しいコンピュータです.
Jobs氏が会長職に退いても,そしてその後もいつまでも,そんな優しいコンピュータを創り続けるAppleでいて欲しいと思います.

その意味において,上のStevie Wonder氏の言葉は短いながらも,Appleに贈られるべき最高の賛辞かもしれません.

(via:TNW
Date:2011/09/17(Sat) 04:34:10
Apple | Edit | Comment:3 | Trackback:0
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Posted Comment
2007年の来日時にはAppleStoreGinzaに来店してました。
2011/09/17(Sat) 10:18:47 | URL | hiro #Xi2M6E8E[ Edit ]
言葉にしていくことの大切さ
Apple によって世界が良い方向に変わってきたことを体験した私たちは、それをちゃんと言葉にして伝えていかなければならないのだ。
いつの時代でもない、今を共に生きてきた私も心の底から感謝の言葉を Jobs に、そして Apple に伝えていきたい。
希有な体験を私たちはしてきたし、一度経験するとそれが次の基準になるのだ。
偉大なことを成し遂げていると分かっていても、今までそれを感謝するということを忘れていた。
それを思い出させてくれた Stevie Wonder氏にも、深く感謝する。
2011/09/17(Sat) 13:01:32 | URL | 唯 #-[ Edit ]
>hiroさん
もともとApple製品を使っていらしたのですね.
来店時にはきっとスタッフへの教育の成果が遺憾なく発揮されたことでしょう.

>唯さん
確かにそうですね.
思っているだけでは何も伝わりませんし.
私は言葉にするのがとっても苦手ですが,頑張ってみようと思います.
素敵なコメントありがとうございました.
2011/09/18(Sun) 04:08:17 | URL | DoubleKO #ax4px7aw[ Edit ]
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