▶iCloudが始まる前にApple IDについておさらい

9to5Macによると，Appleがデベロッパ向けに提供しているiCloudのデータを9月22日にリセットするのでバックアップするようにという通知を出しているそうです．
ただし，今回のリセットにメール，アドレス帳，カレンダ，リマインダ，ブックマークは含まれません．

少し前のウワサでiOS 5のゴールデンマスターが早ければ9月23日にも出来上がるという話もあったので，Mac Rumorsには予定通りに開発が進んでいるのではないかと推測する記事が載っています．

そうなってくるとiOS 5のリリースと一緒にiCloudのサービスも開始されるわけで，今のMobileMeアカウントからどのように移行するのかが気になってくるところです．

Appleが提供している各種アカウントはApple IDと総称され，My Apple IDから新規登録および管理が可能で，一番利用者が多いであろうiTunes StoreやApple Online Storeのアカウントのほか，MobileMeやその前身である.Macアカウント，iChat，iPhotoおよびApertureのアカウントが含まれます．

こんなにいろんな種類のアカウントがあるところにiCloudが始まるので，ちょっぴり困ったことにもなってるらしく．．．

iTunesから購入したアプリや書籍の自動ダウンロードが関連付けられるのは10台のMacあるいはiOSデバイスで，iCloudに関連付けられたデバイスの管理はiTunesの「マイアカウント」から行えるのですが，一度関連付けを解除すると90日間は他のApple IDに関連付けることができません．

Mac Rumorsには，この問題に関して現在のApple CEOであるTim Cook氏から担当者を通じてアカウントが統合できるように作業中であると返答があったという話が紹介されています．

複数のアカウントがある状況はそれほど稀ではなく，MobileMeや.Macのアカウントを取得していると，それとは別にiTunes Storeのアカウントが存在したりします．
私の場合は.Macのころからのアカウントと追加アカウントに加えて，今のようにメールアドレスが推奨される以前のiTunes Storeのアカウントが別に存在していて，メールやブラウザなどの情報とアプリの購入は別々のアカウントになってしまってます．

試しにiTunes StoreでMobileMeのアカウントを使ってログインしようとすると．．．

こんな感じであっさり拒絶されます．

今のところAppleはiCloudへの移行の詳細を発表していませんが，今のうちにApple IDに関する情報を再確認してみました．
主な情報は「サポート - Apple ID」に記されていて，「Apple ID に関してよくお問い合わせいただく質問」にFAQがまとめてあります．

この中にも複数のApple IDをまとめることが出来るのかという質問に対して「現時点ではApple IDをまとめることはできません」と回答されています．

また，.MacのころのアカウントとMobileMeのアカウントでは扱いが違う場合があることや，アカウント名の変更の仕方の説明，場合によってはアカウント名を変更できないときもあることが記載されています．
なので，MobileMeとiTunes StoreのアカウントのどちらかしかiCloudの同期対象にならない場合は，アカウント名をMobileMeのメールアドレスに変更すればアプリだけでなくメールやブックマークなどの情報も一緒に同期できるようになるのかもしれませんし，既に別の種類のアカウントとして登録してあるので変更できないのかもしれません．

はっきりしたことはiCloudのサービス開始時にアナウンスされるはずですが，自分のApple IDを確認して基本事項をおさえておくといざという時に安心かもです．